はじめに
みなさん、こんにちは。旭川市の歯科医院、武蔵デンタルクリニックです。
インビザラインは、透明なマウスピースを使用した矯正治療で、手軽に歯並びの改善を実現する革新的な方法です。その目立ちにくさや快適さから、多くの人々に支持されており、これまでに全世界で1400万人に使用されております。しかし、インビザラインはすべての人の歯並び、全ての人の症例に適用できるわけではありません。本記事では、インビザラインができる症例とできない症例について詳しく解説し、それぞれの特徴や適用範囲をご紹介します。
インビザラインができる症例
①叢生(そうせい)の症例: 叢生は、デコボコ、ガタガタになっている歯並びを指し、一般的には乱ぐい歯とも呼ばれます。見た目や噛み合わせに問題を抱えることから、矯正治療を希望する方が多いです。インビザラインは、叢生の軽度から中等度の症例に対しても効果的な治療法です。透明なマウスピースを使用して、歯を移動させることで叢生を改善することができます。なお、場合によっては抜歯を含めてインビザラインでの歯列矯正治療を行うこともあります。
②上顎前突(じょうがくぜんとつ)の症例: 上顎前突とは、上の前歯あるいは顎が前方へと突出している状態を指します。一般的には出っ歯とも呼ばれることがあります。このような症例でも、軽度から中等度の場合にはインビザラインが有効な治療法となります。マウスピースを通じて歯の移動を行い、顎のバランスを改善することができます。尚、こちらも場合によっては抜歯を行うことがあります。
③下顎前突(かがくぜんとつ)の症例: 下顎前突は、下の前歯あるいは顎が前方へと突出している状態を指します。一般的に受け口とも呼ばれ、顎がしゃくれているような外見を持つことが特徴です。軽度から中等度の下顎前突の場合には、インビザラインが有効な治療法となります。マウスピースを使用して歯を移動させることで、受け口の改善や顎のバランスの調整が可能です。
④開咬(かいこう)の症例: 開咬とは、上下の歯が正しく噛み合わさず、噛み合わせの隙間が生じる状態を指し、場合によってはオープンバイトと呼ばれることもあります。前歯が外側に突き出して見える場合や、後ろ歯の接触が少ない状態が一般的です。インビザラインは、開咬の軽度から中等度の症例に対しても効果的な治療法となります。マウスピースを使用して歯の位置を調整することで、噛み合わせの改善や正常なかみ合わせの回復を目指すことができます。
これらの症例においても、インビザラインは透明なマウスピースを使用するため、目立ちにくさや痛みの少なさが特徴です。しかし、症例の重度度や個別の口腔状態によっては、他の矯正方法や併用治療が必要な場合もあります。歯科医師との相談を通じて、最適な治療プランを立てることが重要です。
インビザラインができない症例
①重度な歯並びの不正: インビザラインは、重度な歯並びの不正には適していません。例えば、重度の出っ歯や受け口、叢生(そうせい)など、大幅な歯列の移動を必要とする症例には、他の矯正方法がより適している場合や、インビザラインなどのマウスピース矯正装置と従来のワイヤー矯正装置を併用して歯列矯正を行う場合もあります。歯の位置や噛み合わせに大きな問題がある場合には、歯科医師と相談し、より適切な治療法を選ぶ必要があります。
②骨格的な異常: インビザラインは、顎の骨格的な異常に起因する歯並びの不正には適用が難しいです。顎の骨格が問題を引き起こしている場合には、外科矯正や他の顎内矯正方法が必要な場合があります。骨格的な問題がある場合には、専門の矯正医に相談し、適切な治療プランを立てましょう。
③歯周病の進行: 歯周病は、歯とその周囲の組織を侵す炎症性の疾患です。重度の歯周病が進行している場合には、歯を支える骨が弱くなるため、インビザラインの適用が制限される場合があります。まずは歯周病の治療を行い、口腔の健康状態を改善を行ってから、歯列矯正治療に進むことが多いです。
まとめ
インビザラインは、歯並びの改善に効果的なマウスピース型の矯正治療ですが、すべての症例に適用できるわけではありません。軽度な歯並びの不正や歯列の維持、前歯の傾きや回転に対しては効果的です。一方、重度な歯並びの不正や骨格的な異常、重度の歯周病などでは、他の矯正方法がより適している場合があります。矯正治療を検討する際には、歯科医師との相談を重ね、自身の症例に最適な治療法を選ぶことが大切です。正しい治療プランを選択することで、理想的な歯並びと美しい笑顔を手に入れましょう。
当院では、患者様の”全身の健康”を守るために全力で治療に取り組んでまいります。
旭川市で歯科医院をお探しの方は是非、お気軽に武蔵デンタルクリニックにご相談ください。
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