小児歯科について
お子さんの将来のために
むし歯予防に取り組みましょう
乳歯には体の成長や永久歯を導く大切な役割があります。乳歯は、食べ物を噛むことで顔や顎の「発育」を助ける働きをします。色々な物を食べ、健康に噛む事で、体も大きく丈夫になっていきます。乳歯があることで、正しい「発音」を覚えていきます。
また、乳歯には永久歯を正しい位置に誘導する役目もあります。乳歯をむし歯にしたまま放置すると、乳歯の根の先にある永久歯も感染します。「どうせ大人の歯がはえてくるから、痛みがなければ放っておいても良い」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。
子供の成長、永久歯のために乳歯をきちんと治療しておくことは大切なことです。乳歯のむし歯を放っておいてひどくなると、乳歯の役割を果たすことができません。
こんな場合はご相談ください
- フッ素を塗ってほしい
- 仕上げみがきの仕方を教えてほしい
- 子どもがむし歯になっていないか心配だ
- 歯医者さんで泣いてしまうのでなかなか連れていけない
お子さんのむし歯予防
マイナス1歳から取り組む
むし歯予防
乳歯の芽は妊娠7週目頃から、永久歯の芽は妊娠4ヵ月頃から出来始めます。
赤ちゃんはお腹の中でお母さんとつながっていますから、この時期から子どもの健康を考えても早すぎることはありません。
日本の早産原因の約10%がお母さんの口の中の細菌が関係していると言われています。
お母さんにむし歯や歯周病があると、そこにいる細菌は内毒素を持っています。その内毒素が血液に乗って胎盤に運ばれ、早産や低体重児出産の引き金となるのです。
-
歯が
生える前手を良く洗い、歯ぐきを触ってあげ、口の中に何かが入ってくる事に慣れさせます。
-
歯が
生えたら慣れるまでは濡らしたガーゼで歯を拭いてあげます。
上下2本ずつ
生えたら
上の前歯は最初にむし歯になりやすいところなので丁寧にみがきます。このとき注意するのは、歯と歯の間にあるスジ(上唇小帯)がありますが、ここに触れると子どもが嫌がったり、力を入れてみがくと傷をつけてしまって、歯みがきそのものを嫌がる事にもなりますので、歯ブラシを持つ反対の手の人差し指でスジを押さえてみがくとうまくみがけます。お母さんが一生懸命みがこうとすると、力が入り歯肉に当たって痛いので、軽くマッサージするような感じでみがき、笑顔で手早く歯みがきしましょう。終わった時は「きれいになってよかったね」などとほめてあげましょう。
予防方法
-
ブラッシング指導
小さい頃から正しい方法で歯みがきをすることで、大人になってからも健康な口腔内を保つことができます。そのため、歯科医院で正しいブラッシング方法を勉強しましょう。
-
フッ素塗布
フッ素は歯の表面のエナメル質を強化する性質があります。
小さなお子さんの歯はとても弱いですので、定期的にフッ素を塗布することで歯を強化しむし歯を予防しましょう。
お子さんの歯並び
顎の成長を利用して
歯並びをきれいにしていきます
矯正治療は子どもの頃に行うと、顎の成長を利用して歯並びを整えていくことができるため、抜歯のリスクが低いなどお子さんの負担が少ないです。
また、口呼吸や舌の癖や姿勢など、歯並びを悪くしてしまう原因も改善することで矯正治療後に歯並びが戻ってしまうこと(後戻り)も少ないです。お子さんの歯並びが気になる方は早めにご相談ください。
装置について
-
拡大床
拡大床は取り外しが可能な矯正装置です。装置の中央のネジを徐々に広げていき、顎の骨の成長に合わせて歯並びを整えていきます。
お食事や歯みがきの際は取り外しができるため、口腔内も清潔に保つことができ、負担も少ないです。