はじめに

みなさん、こんにちは。旭川市の歯科医院、武蔵デンタルクリニックです。

今回は予防のための歯医者（予防歯科）は保険適用になるかどうか説明してまいります。

 

まず本題に入る前に予防歯科とは何かについて説明しましょう。予防歯科は、虫歯や歯周病などの口腔疾患を未然に防ぐための歯科医療の分野です。予防歯科では、定期的な歯科検診やクリーニング、フッ素塗布などの処置を行い、口腔の健康を維持することを目指します。予防歯科は、病気の治療だけでなく、予防的なアプローチを重視することで、より健康な口腔環境を実現し、将来的に悪い口腔環境から発生する重篤な病気をも防ぐ役割を持っています。

 

さて、気になるのは予防歯科が保険適用になるのかどうかですね。口腔内の健康だけでなく、将来の全身の健康を維持することができる診療科目が実際に保険適用になるのかというのは皆さんに関心がある箇所だと思います。

実際には、予防歯科の処置の一部は保険適用となる場合があります。しかし、すべての処置が保険適用となるわけではありません。保険適用の範囲は歯科医院や地域によって異なるため、具体的な内容については歯科医師や保険制度に関する情報を確認することが重要です。

 

「予防歯科」で保険適用になる処置

上記で予防歯科の処置の一部は保険適用になる可能性があるという話をしました。では、その処置の一部とはどのようなものなのでしょうか。例えば、予防歯科が保険適用になる場合には、以下のようなケースが考えられます。

 

①定期検診：定期的な検診は保険適用となります。歯科医師が口腔内をチェックし、虫歯や歯周病の早期発見や口腔の健康状態を評価します。保険適用になっているということは国を挙げて歯科医院での定期健診を推進していると言うことです。つまり、保険を使ってもらってもいいから、できるだけ多くの国民に歯科医院での定期健診を受けてほしいと思っているということです。ただ、定期検診が予防歯科になるかどうかは意見が分かれるところです。詳しくは別の記事で説明をしていますが、予防歯科は問題を起こさないようにするためであり、定期検診は問題を発見するための処置というところに微妙な違いがあります。

 

②クリーニング：プロフェッショナルなクリーニング（PMTC）は、歯垢や歯石の除去を目的とした処置です。一般的には、保険適用の範囲内でクリーニングを受けることができます。しかし、PMTCにも保険適用になる場合と、自費になる場合があります。一般的に医療行為が保険適用になる場合はけがや病気を治す目的の治療の場合が多いです。その点から考えると保険適用のPMTCは、目的が歯周病や虫歯などの病気を治すというものは保険の適用が可能です。逆に、自費のPMTCになる場合は、歯周病や虫歯などの病気を治す目的ではない場合、つまり予防や美容を目的とした着色汚れを落とすためのものとなります。

 

③フッ素塗布：フッ素は虫歯予防に効果がある成分であり、保険適用の範囲内でフッ素塗布を受けることができます。フッ素は歯のエナメル質を強化し、虫歯の発生を予防します。

 

④シーラント：シーラントは、奥歯の噛み合わせ面に特殊な樹脂を塗布することで、虫歯の発生を防ぐ処置です。保険適用になる場合は基本的に6歳-12歳のお子さまへの治療で、大人の歯に生え変わる前の乳歯に初期の虫歯があると診断された場合や、生えてすぐの大人の歯に限ります。 基本的には13歳以上のおこさまやその他の健康な歯への虫歯予防目的の治療は保険適用外になります。

 

以上が一般的に保険適用となる予防歯科の処置です。ただし、保険適用の範囲内でも、具体的な費用や処置の内容は歯科医院や保険制度によって異なる場合がありますので、詳細な情報は歯科医師や保険機関にお問い合わせください。

 

 

まとめ

予防歯科の保険適用によるメリットは、経済的な負担の軽減です。保険適用の範囲内で予防歯科の処置を受けることで、一定の費用負担で口腔の健康維持が可能となります。

しかし、保険適用範囲内の予防歯科には制約もあります。保険制度では、最低限の処置に対する補償が主眼となるため、美容や機能性を重視した治療や、より高度な予防処置は保険適用外となることがあります。

 

最終的な選択は患者自身のニーズや予算によって異なりますが、予防歯科の重要性を考えながら、保険適用の範囲内での処置を受けるか、自費診療を選択するか、歯科医師と相談しながら最適な選択を行いましょう。

 

当院では、患者さまの”全身の健康”を守るために全力で治療に取り組んでまいります。

旭川市で歯科医院をお探しの方は是非、お気軽に武蔵デンタルクリニックにご相談ください。

矯正相談のご予約はこちら
（※「一般矯正」をご選択ください）